しかし、その後、経営に行き詰まり、明治15年に経営を大幅縮小し、明治21年には廃業したと言われています。もう一品、同じ意匠の永世舎花瓶を出品していますので、併せてご参照下さい。これ程の大型作品は、さなきだに希少と言われる永世舎の中でも更に希少です。呉々も騙されないようにご注意下さいませ。私はオークションサイト以外には出品しておりません。 さて、出品の花瓶は、高さが29センチ、幅が16.5センチです。幻と言われる姫路の永世舎の花瓶を出品致します。明治維新により士族階級は崩壊して、職を失った武士が巷に溢れました。このため、既に出石で盈進舎設立に協力していた地租改正官の松村辰昌が衰退した藩窯東山の職工を中心に士族授産施設として明治10年に設立したのが永世舎です。これまでに私が見てきた永世舎の作品のなかでは最も大きい部類です。カテゴリー:その他>>>アンティーク/コレクション>>>工芸品商品の状態: 未使用に近い配送料の負担: 着払い(購入者負担)配送の方法: ゆうパック発送元の地域: 滋賀県発送までの日数: 2~3日で発送。従って実質的な活動期間は僅か5年程度であり、幻と言われる有田の精磁会社よりも短命でした。特に金彩がここまで綺麗に残っている永世舎の作品は初めて見ました。未使用と言っても良いくらいの保存状態の良さです。そのため、その頃の製品が発見されることは極めて稀です。最盛期の生徒数は126名を数え、内国勧業博覧会にも出品し、アメリカへの輸出も行われました。尚、私の出品写真と説明文をそのまま盗用して、格安で販売しますという詐欺サイトが最近いくつかあるようです。 永世舎の作品は温知図録にも30種以上が収録されており、海外市場向けの色鮮やかな草花文や本作のような花鳥文が特徴です。大きさ・絵付のレベル・保存状態の良さの三拍子が揃った一級の永世舎作品と言って良いでしょう。ヒビ、カケ、ワレ、擦り傷などの瑕疵は全くありません